松岡です。
新しいニーズを開拓するには、物事の”不”を見つけることが大切です。
例えば、SuicaやPasmoなどの交通系ICカードは「いちいち切符を買うのは面倒」
という”不”から誕生しました。
話は変わりますが、ちょっと前に学生時代の友人の結婚式に参列しました。
この結婚式、一般的なものとは違うところが2つありました。
それは「招待状」と「ご祝儀」です。
一般的に結婚式の招待状は郵送で届き、受け取った人は同封されている
返信ハガキに必要事項を記入して返送します。
そして当日はピン札の万札を数枚用意しご祝儀袋にいれて受付で渡します。
しかし、この長年の風習は忙しい現代社会において、
・返信ハガキを記入してポストまで行くのは面倒
・ピン札やご祝儀袋の用意が面倒
と思っている人も正直多いのではないでしょうか。
そこで、私の友人は
・出席の返事は招待状内にあるQRコードからオンラインで返事
・ご祝儀も事前にオンラインで振り込み制
という手法にしました。
この子は某大手IT企業勤めなのですが、さすがだなと思いました(笑)
そうした理由を聞いたら、
「自分がいつも面倒だと思うことを参列してもらう友人にしてほしくなかった」
と言っていました。
たしかに、彼女の人の結婚式への参列回数は数知れなかったので、そこから感じた結婚式への”不”への対策だったのですね。
「面倒だ」と思う気持ちは物事の効率化に大切な感覚です。
日常の中で、慣習化して無意識にやっている面倒な作業も実は改善できる、もしくはいらない事だったりするかもしれません。